TELEVISION
Television Television


Marquee Moon Adventure
1977 1978
@ See No Evil
A Venus
B Friction
C Marquee Moon
D Elevation
E Guiding Light
F Prove It
G Torn Curtain



@ Glory
A Days
B Foxhole
C Careful
D Carried Away
E The Fire
F Ain’t that Nothin’
G The Dream’s Dream



tom verlaine
Tom Verlaine
1979
@ The Grip Of Love
A Souvenir From A Dream
B Kingdom Come
C Mr. Bingo
D Yonki Time
E Flash Lightning
F Red Leaves
G Last Night
H Breakin’ My Heart






tom verlaine tom verlaine
Dreamtime Words From The Front
1981 1982
@ There’s A Reason
A Penetration
B Always
C The Blue Robe
D Without A Word
E Mr. Blur
F Fragile
G A Future in Noise
H Down On The Farm
I Mary Marie
@ Present Arrived
A Postcard From Waterloo
B True Story
C Clear It Away
D Words From The Front
E Coming Apart
F Days On The Mountain

 レビュー

 1975年頃から、この日本でも、その存在が噂されていたテレヴィジョンがアルバム・デビューを果たしたのは、その2年後のロンドン・パンク・ムーヴメントが吹き荒れていた1977年のことだった。待ちに待ったリリースだった。
 リチャード・ヘルがまさに「ブランク・ジェネレーション」なんていうアルバムをリリースした頃。
 海を越えて「三無主義者と呼ばれていた僕ら世代」、僕もまた自分探しの旅を始めていた頃で、「自分に何も無い」ことを憂い、そしてその空虚な存在に、もがき苦しんだ時期だった。上昇志向、しかしそれに伴わない行動と焦り。肉体と精神が解離したアンバランスな精神状態(とにかく収まりどころが悪かった)。
 こんな自分に「あまりにもフィットし過ぎたバンド」、それこそが伝説のバンド=テレヴィジョンだった。とにかく、夜となく昼となく毎日のように「マーキー・ムーン」を聴いた。
 刹那的なトム・ヴァーラインの声(魂)が、その鋭角的なギターの音色に乗って、時には宙を舞い、時には深く精神の暗闇に落ちていく。そのどうしようもなく思い入れたっぷりの上昇するギター・ワークに酔いしれ、また不安定な僕という存在(空虚)を満たしたくれたものだ。
 トムのギターソロは「後にも先にも唯一無比な存在」で、その天を突き抜けて行くような感性は、とにかく美しい!
 余談だが、ファースト・ソロに入っている「キングダム・カム」はボウイの「スケアリー・モンスターズ」でもカバーされている。
Richard Lloyd
Alchemy
1980
@ Misty Eyes
A In The Night
B Alchemy
C Woman’s Ways
D Number Nine
E Should’ve Known Better
F Blue and Grey
G Summer Rain
H Pretend
I Dying Words